1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
マネジメントのプロになる
マネジメント層に必要な2つの思考法
A:コンセプチュアル(概念化)思考
広い視野で考えたい時に、5つの軸を持ち、2つの視点で行き来して考えます。
- 直感的 論理的
- 抽象的 具体的
- 主観的 客観的
- 大局的 分析的
- 長期的 短期的
例:仕事が遅い部下の育成と、納期遅れの解消
長期的と短期的の視点で考える場合
【短期的】
- 新人Aに作業を任せていると、顧客が指定した製品納期に間に合わない
- 新人Aの作業速度は上がり、多少は成長するだろうが、納期順守に一抹の不安が残る
- 新人Aに任せるため、取引先に納期を半日延ばしてもらう必要がある
【長期的】
- 代わりに自分がやってもいいが、新人Aが育たないと、この状況が続くので助言しよう
- 新人Aの今後の成長も考えて、修羅場を経験させておこう
- 取引先に頭を下げて、新人Aの成長を優先させよう。自分でやり遂げた経験は新人Aの自信になるはずだ
B:シナリオ思考
先行き不透明な状況でやるべきことを考える時に使い、
起こりえる未来を洗い出し、対策を進めていく時に使用します。
例
現在:売り上げは順調でこのままなら予算達成できそうだが、
今後、どんなことが起こるだろうか?
未来①:うちより低価格の競合が現れる
→価格以外の売りを作っておこう
未来②:売り上げ予算を引き上げられる
→新規顧客を開拓しておこう
未来③:エース社員のA君が異動する
→B君、C君の育成を急ごう
現在と未来は繋がっておらず、計画通りにはいかないと考え、
身の回りの変化に、常に意識を向けることが大切です。
日々の仕事に役立つ6つの思考整理法
①セパレート思考
ゴチャゴチャした問題を抱えた時に使用します。
例1:タスクの優先順位
A:やるべきこと
B:やった方が良いこと
例2:利益目標を達成する方法
A:売り上げアップ策
B:コスト削減策
複数に見える問題は、シンプルにしてから考えるようにしましょう。
②Q思考
新しいアイディアが全く浮かばない時に使用します。
・アイディアを生む3つの質問
A:なぜ?
B:もし○○だったら?
C:どうすれば?
例:残業時間が多い
人手が足りないから。と安易に片付けず、
なぜ、残業時間が多いのか。と疑問を持つ。
↓
もし、ミーティングを3分の1に減らしたら?
と仮説を立てる。
↓
ミーティングを減らす代わりに、
メールでやり取りを行い、
時間を30分増やしてみて、成果を確認する。
このようになぜ?を繰り返し、
仮設を考え、時間をかけずにどんどん試します。
- 世間の常識にとらわれずに考える
- 関連情報を集めすぎない
- 思考の過程では他人に筋道立てて説明できなくて良いと割り切る
危機管理(リスクマネジメント)の3原則
危機管理(リスクマネジメント)について
報告と業務に分け、それぞれ3原則を端的にまとめました。
この3原則を実行することで、組織を腐らせず活性化させ続けることが可能です。
危機管理(リスクマネジメント) 報告の3原則
- トラブルはすぐ報告せよ
- 悪いことから報告せよ
- 嘘はつくな
一番大事な安全・安心を守ろうと思ったら、トラブルはすぐ報告するのが鉄則です。
上司はトラブルの報告を受けたら、まず褒めましょう。
叱ったらその人は次から報告しなくなります。
報告は悪いことから先に。良いことは後からでも聞けます。
トラブルが隠されたり、放置されたりすれば、会社に危機が訪れます。
そのため、誰がやったといった責任追及から始めるのではなく
大事なのは報告することです。
上手な仕事の報告&相談の仕方は?期待に応えるためのポイント、コツを解説
危機管理(リスクマネジメント) 業務の3原則
- 簡素化
- 透明化
- 分権化
この3原則と逆のことを行った時、会社は弱くなります。
会社の中にはたくさんの規則があり、
問題が起こるたびにさらに規則を作るため、物事が複雑化してしまいます。
簡素化とは、何事もシンプルに考え、
既存の規則やルールを今よりも簡素化することです。
会社は本来、何の秘密もないはずです。
ところが偉い人はなぜか隠したがります。
情報は大抵、上に集まり、そこで留まりがちですが、
情報を上から流せば、社員はそれに応じて、様々なことが考えられます。
そうすることで組織が活性化されていきます。
分権化により、権限を委譲することで、任されると人は元気になり、
責任感を持って事に当たろうと努力し、成長します。
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