仕事で信頼関係を築くために大切なこととは?職場での信頼関係構築のコツを徹底解説

2020年11月25日

コミュニケーション術

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仕事で信頼関係を築く イメージ


この記事を書いた人
桑田かつみ 専務取締役

1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで



仕事で信頼関係を築くための方法


人は少なからず自信がなかったり、劣等感を持っていたりするものです。
そうした自分をカモフラージュして
『強い自分』や『冷静な自分』ばかり強調していると、
自分を偽ることになります。

そんな状態ではどれだけビジネススキルを高めても
信頼関係は築けません。

心の傷や劣等感から対人関係に臆病になりがちな自分に気づき
そんなありのままの自分を受け入れましょう。
そして、虚勢を張らない等身大の自分で他人と接していきましょう。
仕事以外の話も腹を割って話しましょう。
そうすれば、自然と信頼関係を結べるようになっていきます。

信頼を構成する4つの要素


信頼は4つの要素から構成されます。
特に、根幹にあたる『誠実さ』と『意図』が大切です。

信頼を構成する要素は 能力に分類される『①結果』、『②力量』
人格に分類される『③意図』、『④誠実さ』の計4つです。
このうち、1つでも欠けると信頼は得られません。

樹木で考えると、『誠実さ』は地面の下に埋もれている根の部分。
木を育てるのに最も重要なものです。
『意図』は樹木の幹で、木を支えるためには欠かせません。
葉の部分の『力量』や実の部分の『結果』は
分かりやすい信頼の要素と言えます。

A:能力(結果・力量)

分かりやすい信頼の指標ですが、 能力を発揮できるかは、状況次第の面もあります。


①結果(実績・キャリアなど)

人の評判に関わる大きな要素です。 結果もキャリアも過去のものであるため
信頼に足る要素になるかどうかは見定める必要があります。


②力量(知識・スキル・才能など)

結果を出すために必要な要素です。
人柄はよくても力量が足らなければ結果はついてきません。
人を評価する時に重視されます。

B:人格(意図・誠実さ)

人となりを判断する上での重要な要素です。
感覚的に信じられるかどうかの決め手で分かりやすい信頼の要素と言えます。

③意図(動機・考え方など)

何かをする時の動機や考え方、価値観など。
これらを相手に明確に伝えていなければ、
何を考えているか分からないため、信頼関係は築けません。

④誠実さ(謙虚さ、正直さ)

正直であり、謙虚であり、有言実行であること。
自分の価値観や信念に従って、一貫性のある行動を取ること。
誠実さを欠くことが、信頼を最も裏切る行為となります。



信頼関係を築くための3ステップ

協力し合う意識を持とう

◎相互依存
○自立
×依存

人は相手や状況によって依存レベルが変わります。
自分の気持ちが、何かあったら相手に頼る依存ゾーンにある場合
相手との信頼関係は築けません。
自分のことは自分でできる自立ゾーンを超え
お互いが協力し合える相互依存ゾーンに入って初めて信頼関係が成立します。


まずは自分から相手を信頼しよう


盲目的信頼タイプや疑念タイプは      
スマートトラスト(賢い信頼へ)移行しましょう。

A:盲目的信頼

盲目的信頼ゾーンはどんな人でも信用するタイプです。
相手をしっかり分析しないで信頼してしまうため騙されて痛い目にあったりします。

B:疑念

分析力は高いがその分、疑い深いタイプです。
慎重すぎて人付き合いがうまくいきません。


自分以外の人間が信じられないため、信頼構築の機会があっても逃してしまいます。

信頼される行動を取ろう

信頼される13の行動

A:人格

①率直に話す
②他者を尊重する
③透明性を高める
④間違いを正す
⑤忠誠心を示す

B:能力

⑥結果を出す
⑦より上を目指す
⑧現実を直視する
⑨期待を明確にする
⑩説明責任を果たす

C:人格・能力

⑪まずは耳を傾ける
⑫コミットメントし続ける
⑬他者を信頼する

信頼は意思の見せ方で決まる

多くの人を巻き込んで成果を出すためには、
優れた企画や緻密な計画だけでは足りません。



・あの人なら最後までやり遂げる
・あの人なら信念を曲げない

という信頼を得られなければ周囲は動きません。

また信頼の中でも、信頼性より、信頼感が重要です。

信頼性は、機械に例えると、スペックのことで、経験や能力が影響します。
一方で、信頼感は信頼の感情のことで、成し遂げようとする心、
すなわち、意思が影響します。

『この人は、経験や能力があり優秀(信頼性はある)だが、仕事を一緒にする場合、
その力を発揮してくれるか分からない』
となれば、一緒には仕事することに躊躇が生じます。

そんな時に、『必ずやり遂げるから協力してほしい』
と真剣に言われたら、気持ちが動くはずです。

つまり、信頼は、経験や能力よりも、意思の伝え方が重要です。


信頼性があっても、信頼感を得られなければ、人は動きません。
逆に、経験や能力が足りなくても、信頼感さえ持ってもらえれば、
期待も含めて協力してくれる状況を作ることが可能になります。

信頼を勝ち取る!今さら聞けない来客応対ビジネスマナー

信頼を勝ち取る!今さら聞けない来客応対ビジネスマナー


マナーは単なる常識でなく、重要なビジネススキルです。

周囲からの信頼を勝ち取って、成果を上げるために、

特に自己流になりやすい来客対応に関する基本をおさらいしておきましょう。

ここでは、出迎えから会議室まで案内することを想定したシーン別でご紹介します。


案内中の話題


× 『これから商談ですか』など、余計な話をする

〇 天気のことなど、当たり障りない話題を振る


× 無言で案内する

〇 『あちらのエレベータでございます』『ここを右に曲がります』 

  など、要所要所で声をかける


廊下の誘導


× 来客の目の前を歩くか、横に並んで歩く

〇 来客の斜め前(2~3歩前)を歩く


× 自分のペースで歩く

〇 来客の歩くスピードに合わせる


× 突然曲がる

〇 曲がり角では立ち止まり、 改めて方向を指し示して、 『こちらでございます』と誘導する


エレベータの乗降


× お客様を先に乗せる

〇 断った上で、自分が先に乗る


× 自分が先に降りる

〇 お客様に先に降りてもらう


※『〇階でございます』と行先を告げてから、『お先に失礼します』

と先に乗り、ドアボタンを押して、お客様を招き入れましょう。


来客が1人の場合は、外側のボタンを押すか、扉を手で押さえて、

お客様に先に乗り込んでもらってもOKです。


操作パネルの前に人がいる場合は、お客様を先に乗せて、

自分は後に乗って行先を告げ、降りる時は先に降りましょう。


会議室や応接室のドアの開閉


× いきなり部屋に入る。来客に先に入ってもらう

〇 軽くノックしてからドアを開け、来客を招き入れる


※会議室や応接室についたら、『こちらでございます』と伝え、

必ず軽くノックしてからドアを開けましょう。

ドアが外開きの場合は、ドアを引いてお客様を先に案内し、

内開きの場合は、先に入ってドアを押さえ『どうぞ』と来客を招き入れましょう。


部屋に入ってから


× 席を案内するだけ

〇 上席を勧め、来客のコートや傘などを預かる


※会議室や応接室に入ったら、『こちらにお掛けください』と言って、

上席を勧めましょう。

自分が案内係の場合は、『〇〇は間もなく参りますので、こちらに掛けてお待ちください』

と案内しましょう。

コートや傘などの持ち物を預かり、『こちらにお預かりしておきます』

と場所を知らせておくのがマナーです。

会議室や応接室の表示を【使用中】にするのも忘れないようにしましょう。


お金の正体は信頼を取引する道具

お金の正体は信頼を取引する道具



大昔、人類は生活に必要な物を物々交換で手に入れていました。

時代の移り変わりとともに、それがコメや貝殻などで代用していくようになります。

そして金や銀などの鉱物資源や、それらを使った貨幣へと変わっていきました。

根底にあるのは『等価交換』という考えです。


ところが今では紙幣が使われています。

なぜ、紙幣が経済の主役になったのでしょう?

それは、通貨の取引が信頼を土台にしているからです。

つまり『A国の経済は堅調だから、急に無価値になることはないだろう』

といった前提の元に、やりとりされます。


これが人類が生み出した知恵です。

信頼関係を土台に考え出された仕組みのため、お金は信頼のあるところに集まります。


一方で約束を破った人には罰が与えられます。

一例としては金利です。

消費者金融の利息は、教育ローンや住宅ローンより高い利率が設定されています。

これは将来的に返せないと見込まれる人が

教育ローンや住宅ローンの利用者よりも多いため、

その分の損失分を金利に上乗せしているからです。


つまり消費者金融の金利の高さは、

借り手の信頼性の低さを考慮してあらかじめ罰を盛り込んだものです。


では、信頼はどうやって築き上げるのか?

それは『約束と実行』を繰り返すことです。


分かりやすい例えとしてはプロ野球選手の年棒です。

毎年、『少なくともこれぐらいの活躍はしてくれるだろう』

という期待をクリアし続けた結果、到達した金額です。


散々な成績に終わった場合は大幅に下がります。

信頼を裏切った罰則も用意されているということです。


ビジネスマンも同じです。

経営者や管理職の給料が高いのは

会社や部門を正しく導けるだろうという信頼があるからです。


信頼感には希少性があるため大金を稼ぐのは一部の限られた人だけです。

若手の給料が安いのは仕事を任せられるだけの信頼感がなく

交換の利く人材に過ぎないからです。

そうゆう理解がないと、大金は稼げません。


給料を上げてもらう方法、秘訣は?昇給・賃上げを実現させる働き方は仕事の報酬は仕事と捉えること


信頼を集めることとお金を稼ぐことは、

等価であると考えて仕事に打ち込む必要があります。


お金を使うということにも同じことが言えます。

個人にとってお金を使うことは、社会参画の1つです。


消費とはつまるところ、投票と同じ考えで、

自分が何を信頼しているかという意思表示です。

人は買う時、どんな場所で作られたのか、

作り手の人となりや、作りの哲学について入念に調べます。

そして『この人が作っているなら、品質は素晴らしいだろう。』

と思えるものを買います。

つまり、知名度や値段の高低ではなく作り手の姿勢を評価して買うことが正解です。


お金というものは、信頼を取引する道具であることが

理解いただけたかと思います。


まとめ

・信頼は特に、根幹にあたる『誠実さ』と『意図』が大切
・信頼は、経験や能力よりも、意思の伝え方が重要
・信頼は『約束と実行』を繰り返して築き上げる
・信頼を集めることとお金を稼ぐことは、等価であると考えて仕事に打ち込む




人生は変えられる!

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平社員で入社して9年で取締役まで登り詰めた経験から、激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報を様々な話題から発信中!                      問い合わせいただく、記事転載希望のご質問ですが、リンク、転載元を明記していただければ、全記事、転載自由です。

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