1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
後悔しない就活テクニック
企業選択
就活は企業を知る上で、またとない機会です。
第1志望と違う業種の企業でも、できる限り回ってみるのは無駄ではありません。
たとえその企業に就職しなくても、
就職先の企業と取引があったり、新たに接点ができたりする可能性もあります。
そのようなケースが生じた際、
当時、その企業の役員などと話をした経験は、少なからず役に立ちます。
また、企業を選ぶ上において、企業規模も柔軟に考えましょう。
例えば銀行の場合、
大手銀行よりではなく、地方銀行に入行するといったケースがありますが、
これは企業規模よりも、仕事の中身を重視するするパターンです。
やりたいことが明確であれば、規模にとらわれずに対象を広げて考えることで
後悔しない就活を行うことができます。
企業選びにおいては、志は高く、選択肢は広くを鉄則としましょう。
面接
面接は就活最大の山場です。
十分に準備したつもりでも、いざ本番となると、思わぬ失敗をする人も少なくありません。
最近は、多少敬語などの使い方が怪しくても見逃す傾向にありますが、
それでも言葉遣い1つで、面接官の印象は大きく変わるので、
口をついて出やすい言葉には注意しましょう。
面接では、聞かれたことに正対した答えを簡潔にまとめて話すことが大切です。
要点が曖昧のまま話を続けても、面接官の印象は悪化する一方です。
集団面接のケースでは、他人の話を聞く姿勢も大切です。
学生の多くは、志望動機を聞かれた際、
その会社のホームページなどに書いてある企業理念や事業内容などを
盛り込もうとする傾向が強いです。
典型的なパターンとして
- 御社の〇〇という理念に共感しました
- 〇〇事業と〇〇事業を展開している点に興味を持ちました。
といったものです。
しかし、これは典型的な駄目な回答です。
面接官が聞きたいのは、
- 自分がなぜその企業に興味をもち、入社したいと思ったのか
であって、それを自分の言葉で表現することが大切です。
ホームページなどに書いてある文言をしたり顔で伝えても、
底の浅さが露呈するだけで、面接官は白けてしまいます。
本当に会社の理念に共感したのであれば、それは何故か。
きっかけとなった体験は何だったのか。を自分なりに話す必要があります。
志望動機については、全員に共通する正解はないことを認識しましょう。
また、自己PRにおいては、一般的に学生が話したいことと、
企業が聞きたいことのギャップが大きいことを知っておきましょう。
企業は、
- 対人コミュニケーション力
- 積極性
- 仕事への意欲・興味
などを重視しますが、
学生は、
- アルバイト体験
- サークル活動
などをアピールしがちです。
例えば、
『2年間居酒屋でバイトして、今では8人のバイトを指導するリーダー役です』
『サッカー部の主将で、全国大会で入賞しました。』など、
仲間内の自慢話のような自己PRでは、面接官には何も伝わりません。
バイトや部活経験を話すにしても、
- それを会社に入ってからどう生かすのか
- リーダーや主将として後輩にどう接し、リーダーシップを発揮してきたのか
などを具体的に話すようにしましょう。
自分が会社という組織の中で、
どのような能力を発揮できる人間かをアピールするのが自己PRです。
最後に、面接全体を通じて気を付けたいのは、
苦し紛れのウソをついたり、話を誇張したりしないことです。
少しでも自分を良く見せたいという気持ちは分かりますが、
1つでも話の中に、嘘や誇張が交じると、つじつまを合わせるため、
次々と話を作らざるを得なくなってしまいます。
嘘や誇張は、結局ばれてしまいます。
それ自体は取るに足らないものだとしても、
他にも嘘をついているのではないかと面接官から疑われかねません。
面接では率直な言葉で自分自身を語るというベースを忘れないようにしましょう。
内定
内定が出れば、誰でもほっとするものですが、気を緩めすぎないようにしましょう。
内定を出した時にこそ、学生の本質が分かると考える企業は少なくありません。
内定をもらった途端に、急に態度が変わり、
給与や福利厚生の内容を詳しく聞きたがる人もいます。
このような人は、他にも内定があり、
福利厚生の充実度で入社先を選ぼうという思惑が見え見えです。
このような態度は、会社側によっては自社を値踏みされていることを感じ、
印象を悪くしてしまい、入社した後の評価が
初めからマイナスになってしまいますので気を付けましょう。
上司から高評価を得るためにすべきことをマスターし、会社から期待される人材を目指そう
また、内定を得た後に実施される研修などに遅刻したり、無断欠席することもご法度です。
自分はそんなことをしないと考えるかもしれないですが、
複数の企業研修が重なったり、急に呼び出しを受けることもあり得ます。
研修は他社に逃げられないようにする拘束のためばかりではありません。
会社や同期の仲間をより深く知る機会にもなります。
都合がつかない場合は、先方の人事部に、きちんと事情を説明するようにしましょう。
その際、携帯メールを使うことはNGです。
企業は新人採用に多額の費用と時間をかけています。
納得のいく就活ができ、入社先を決めたのであれば、
そのほかの企業には速やかに本人が断りの連絡を入れるのがマナーです。
内定取得はゴールではなく、長い社会人生活への切符を得たに過ぎないと心得ましょう。
仕事を取り組む上で心得るべきこととは?社会人として必要な基本心構え11選
転職してすぐに活躍できる人とは
特に、会社の看板で仕事をしていた人や仕事の内容以上に報酬を得ていた人は、
その期待に応えられずに潰れていきます。
転職し、キャリアを着実に築き上げている人は、
自分が積んできた経験が、市場においてどれだけ望まれていて価値があり、
どのような業務知識や専門スキルの需要が多いかを正しく把握しています。
ただ、キャリアは市場の需給バランスによって決まる為、
どんなに経験を積んでいても、同じようなキャリアを持つ人が多かったり、
市場が望んでいなければ価値を持ちません。
などという後ろ向きな理由で転職を考えると失敗する確率が高まりますので、
安易な転職は今の時期、避けたほうが無難です。
転職しても仕事で活躍できるポータブルスキルを身につけよう
不況の時代に起こりうる、会社倒産や今いる部署がなくなる
などのリスクについては、ポータブルスキルを身に付けることで回避できます。
このスキルは持ち運びが可能なため、どこでも活躍できる汎用性の高い能力です。
転職市場において、企業側は求人票に『経験者求む』と記載する傾向があり、
表面上の採用要件はテクニカルスキルです。
そのため、転職したい人がいくらポータブルスキルに優れていたとしても、
実務経験が数年ないと、書類選考の段階で落とされてしまい、
面接までこぎ着けられない恐れがあります。
特に不況時はその傾向が強いです。
しかし、仮に面接に同程度のテクニカルスキルを持った実務経験者が
5人来たとしたら、ポータブルスキルに優れた人を高く評価します。
今の企業で昇進を目指す方はもちろん、
転職を検討していて、最終的に採用を勝ち取るためにも、
ポータブルスキルを日々鍛えることを意識しつつ仕事に臨みましょう。
昇進・昇格人事の決め方は?階層別での昇進・昇格判断に使われる基準
①ヒューマンスキル
人との良好な関係を構築できるスキル
・主張力
相手に自分の意見や考えを言える力
・傾聴力
相手の話に真剣に耳を傾け、理解できる力
傾聴力を高める方法・秘訣は?聞き上手になるスキルを磨き、質問力を高めよう!
・説得力
相手によく話し聞かせて納得させることができる力
説得力がある人の特徴は?説得力のある人に共通する話し方、切り返し話術を身につけよう!
・否定力
意見や提言に対して否定する決断ができる力
・受容力
人の話や要求を聞き入れできる力
・支援力
相手や集団をサポートして助けられる力
・統率力
集団においてメンバーを監督し、指示して仕事をさせることのできる力
・協調力
他人と、あるいは集団で力を合わせて事をなせる力
②セルフコントロールスキル
自分自身をマネジメントするスキル
・冒険力
危険を恐れず、難易度の高いことでも挑戦できる力
・曖昧力
あやふやではっきりしない状況をそのままの形で受け入れできる力
・規律力
秩序やルールにのっとり、毅然と事を進められる力
・瞬発力
短期間で集中的にパワーを発揮できる力
・持続力
ある状態を保ち、中断することなく継続できる力
・慎重力
注意深く落ち着いて行動できる力
・決断力
素早く、潔く意思決定を行える力
・忍耐力
苦しみや辛さ、怒りなどに耐えられる力
③タスクマネジメントスキル
仕事をマネジメントする上で必要な思考や行動のスキル
・変革力
今までの慣習に引きずられることなく、物事を新しく変えられる力
・試行力
判断材料が少なくても思い切りよく試せる力
・発想力
新しい案を思いついたり、考えを発展させられる力
仕事で活かせる発想力を鍛える方法は?発想トレーニングでアイデアを量産しよう!
・推進力
物事を目的に向かって前に進められる力
・計画力
ゴールに向けた緻密な計画を立案できる力
・確動力
間違いなく確実に実行できる力
・分析力
物事の仕組みや因果関係を解明できる力
・機動力
状況に応じて素早く行動できる力
ポータブルスキルは筋力と同様のため、鍛えることが可能です。
3種類×8個で合計24個ありますが、全てを鍛える必要はありません。
自分の売りを決めて、それを明確にしていくことが大切です。
例えば、主張力を3ヶ月鍛えようと決めたら、
普段なら言うのをためらうようなことでも、勇気を出して主張してみましょう。
何も考えずに過ごした時と比べると3ヶ月後に確実に主張力が違ってきます。
また、自分自身の現状を分析する簡単なシートを作成して
年に1回見直してみることをお勧めします。
例えば、強化・克服すべき力を選択して、目標成長率を設定します。
1年経過した段階で、成長率を自己評価します。
そして、強化に取組んだ結果を説明するエピソードを合わせて記載します。
このエピソードを書き残しておくことで、転職の成功にかかせない情報となります。
夢や目標の考え方、見直し方は?理想の将来像を明確にして人生をプラスに好転させよう!
ポータブルスキルは履歴書に書きにくく、言語化しずらいため、
面接の場で生き生きと語れるようにエピソードをしっかり書き残しておきましょう。
このキャリア戦略の手法を実行していき、不況の時代においても
活躍できる力を身につけていきましょう。
転職の基準は報酬ではなく、やりがいで
転職・就職で重視すべきポイント
面接官のチェックポイントを知り、効果的に自分をアピールしよう
自己アピールする時に、面接官が何をチェックしているのかが分かれば、
あらかじめ対策も立てられ、失点を免れることもできます。
面接官は、この人が入社したと仮定した場合に活躍するイメージが沸くかどうかを
一連の自己アピールのやりとりの中で見抜いています。
具体的には、学生時代に力を注いでやってきたことを聞いていき、
具体的なエピソードを志望者に語ってもらう際、
その場のシーンがイメージできるくらいまで細かく聞いてきます。
志望者が、何が課題だと認識し、それに対して、どのような手を打ち、
その結果、どうなったのかを採用判断として、動き方、取組み方を見ています。
たとえイメージできたとしても、
入社してから、その動きを再現し、活躍できるかは確実ではないですが、
詳細を朗々と面接時に語れる人は、
その後も活躍するケースが多いため、採用となる可能性が高いです。
また一貫性をチェックするために、企業選びの軸や就業観として、
何を大事にして働きたいと思っているかを聞いてきます。
例えば、人に感謝されるような仕事をしたい。と言っても、
同じような思いは誰でも多かれ少なかれ持っているものです。
その気持ちが本物かどうかは、
過去の具体的なエピソードを掘り下げて聞いていくことで分かってしまいます。
根の生えた思いを持っている人は、しっかりとした背景があるので、
過去にさかのぼって聞いていくと、話に一貫性が出てきます。
そうすると、その人が会社に入ってからも、そのスタンスを持ち続けてくれるだろうと
推測できますので採用される可能性が高いです。
逆に、話に一貫性が見られない場合は、
その思いが本物だと信じてもらえないということです。
そのため面接時は、些細なことであっても、
自分がこだわりを持ってやり抜いた経験があるのであれば、
面接官に活躍するイメージが沸くように、堂々と話すようにしましょう。
また、面接官が、この人は仕事できなそうだと判断する言動についてまとめましたので、
面接時に気がつかないうちに減点されないよう参考にしてみてください。
自己アピールでやってはいけない言動
①目を合わせない
面接官は、目の前にいる人の目線の動きや手の仕草などの情報を、
話している内容を含めて総合的に吸収しながら、その人についての仮説を立てていきます。
目を合わせないと、『なぜこの人は目を合わせないのだろう?』と気になり、
『対人関係に問題があるのでは?』と仮説を立てられます。
そして『これまで人間関係でいざこざがありましたか?』
と、対人関係に弱いという情報を集める方向の質問をしてきます。
相手がそれらしき答えをすると、『やっぱり』と確信に変わります。
面接官は違和感があったら確認するというスタンスですので、
違和感を感じさせる言動をすると損になります。
②やたらアジャストしてくる
面接官が何か言うと、すぐに『そうですよね』『おっしゃる通りです』
とアジャストしてくる人がいます。
この行為を過剰に行うと、面接官は、
『この人はいつも人に迎合したり、おもねたりする人なのかな?』
と仮説を立てられてしまうので注意しましょう。
③何でもやります。と言う
『何でもやります』は、よくいえば受容力はあるが、仕事をする上は好ましくありません。
自分から問題を発見しに行く能動性、
周囲に反対されても貫く意志の強さ、自分の軸が必要です。
そうでないと、組織や周りの人間に埋もれていって、
活躍できない人と仮説だてられてしまうからです。
④質問に答えない
面接官がAという質問をした時、あれこれ話しているうちに、
Aの答えを忘れてしまう人がいます。
面接官が何を求めているのかを理解した上で、過不足無く答えないと、
聞く側はしんどいため、注意しましょう。
⑤結論から言わない
面接官がAという質問をした時、
B、C、D・・と背景を答えていって、最後にAの答えを話す人がいます。
きちんと背景から説明しようという気持ちからの言動なのはわかりますが、
聞く側からしてみると、聞きながら背景を全部覚えておいて、
最後にそれらを答えに紐付ける作業が必要になってきます。
イライラし、話の内容も理解しづらい印象を与えてしまいますので、
先に結論をいった後に、背景を説明する流れで話すようにしましょう。
転職を成功させるための面接自己アピール法
転職市場における少ない求人に対して、狭き門をかいくぐるのは簡単ではありません。
転職を成功させるためには、面接官が応募者に対してどのようなことを
チェックしているかを把握することで結果も大きく変わってきます。
面接官が中途採用の面接時にチェックしているポイントは、本音が伝わるかどうか。です。
面接官は、転職理由や志望動機を説明する際の話し方、
話の中身、履歴書や職務経歴書など、全てのアピール材料において、
借り物ではない、自分の言葉で表現しているかを見ています。
面接官が何を聞いても、準備してきたマニュアルを読むかのように返答するのは、
本音が見えにくいため、良い印象を与えません。
言葉に詰まったり、考えながら目をそらしても良いので、
面接官が何を聞いているのかを的確に判断して、自分の言葉で答えることが大切です。
話す内容としては、コミュニケーション能力、積極性、主体性
といったパーソナリティに関するアピールは、
誰でもある程度は備えており差別化し辛いため、避けるようにしましょう。
次の3要素で展開していくのがベストです。
- 私は何ができて
- それを御社でどう活かせるのか
- その裏づけは●●です
といったように、キャリアではなくスキルをアピールするようにしましょう。
例えば、海外営業経験がキャリアだとして、
その中で得たスキルが
- 英語力
- 交渉力
- 新規開拓力
だとすれば、スキルをアピールしなければ、上記3要素は満たせません。
よって、アピール法としては、
『私は海外営業を5年間携わりました。そのため、御社でも海外営業を希望します』
といったキャリアをアピールするのではなく、
『私はグローバル市場で顧客を新規開拓するスキルがあります。御社のアジア地域の営業強化に私のスキルを活かせます、中国では5期連続で予算を達成しました』
のようにスキルをアピールしましょう。
ただし、自分が武器だと考えるスキルが
相手にとって武器かどうかは分からないので注意が必要です。
1例で言えば、
営業職だった人が、キャリアコンサルの面接を受けるとして、
『私は人の話を聞くのが得意です』とアピールしても、
相手側の会社にもそれを武器とする人材は沢山います。
相手が期待しているのは交渉力かもしれません。
そのため、
- なぜ自分は書類選考を通ったのか
- 相手が自分のどんな武器を欲しているのか
という点を掴むことが大切です。
また、
- 毎日ルーティンでルート営業しているだけ
- 毎日同じプログラミングをやっているだけ
などのように、自分はたいした武器持っていないと思い込んでいても、
あなたの仕事の毎日が
実は転職市場では意外と求められている武器となる場合もあります。
これまでの内容を総括すると、
- 自己分析をして自分の強みを考える
- 相手にとっての自分の強みは何かを分析する
- それを面接で自分の言葉でしっかり伝える
この3段階の手順を体に入れて身なりを整え、面接に臨むことがもっとも有効です。
人生は変えられる!
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