1970年生まれ。結婚を機に帰省し、メーカーへ入社。平社員で入社して9年で取締役(平→課長→次長→部長→常務→専務)/激動の時代を生き抜く、人としての器を広げるための情報をXで発信中!/成功論/リーダー論/心のスキルアップ/コミュニケーション術/趣味:ピアノ・筋トレ・サウナ・愛犬ヾ(・ω・*)なでなで
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私たちの周りには、サンクコストであふれています。
サンクコストとは、
既に支払われた費用で、何をどう努力しても、回収できないコストのことです。
- 時間をかけて作成したプレゼン資料の致命的なミス
- 契約成立一歩手前で白紙になった商談
- 値上がりを期待したのに暴落した株
これらは皆、サンクコストに当たります。
サンクコストは、人がうまく扱えないものの1つです。
例えば、懸賞であたったコンサートに出かけようと思ったが、
風邪気味で、体調が悪く、
さらに悪天候による交通機関の混乱もありそうな事態となった場合、
出かけるのはやめて、家でゆっくり過ごそうと考える人は多いはずです。
しかし、自分でチケットを購入した場合は、せっかくお金を払った以上、
コンサートに行かなければもったいないという心理が働き、
多少無理してでも、コンサートに出かける割合が上がります。
他にも、レンタル料金がもったいないので、
面白くない映画DVDを我慢して最後まで見たり、
食べ放題料金を払ったため、満腹で苦しいが、もう1皿食べる。
など、経験をした方も少なくないはずです。
しかし、冷静に考えれば、既に払ったチケット代が戻ってこない以上、
どうにもならないのであれば、諦めるしかありません。
今どうしたいのか。だけで判断するのが理にかなっています。
面白くないDVDを見るくらいなら、他にやりたいことをやったほうが有効です。
このように、既に払った金銭的・時間的コストをもったいない。と考えるばかりでは、
損失や不快、苦痛は膨らみ、時間と共に状況が悪化する恐れもあります。
とはいっても、失敗やミスをすれば、落ち込むのが人間です。
ネガティブ思考であるほど、サンクコストは簡単には捨てれません。
そんな方は、
状況を判断し、デッドラインを計算しながら、
最善の答えを導き出すプロセスに沿って考えれば、より良い行動を起こすことができます。
サンクコストを捨てるプロセス
①状況判断
冷静に今どのような状況なのかを考え、情報を整理しましょう。
②残り時間
もう終わってしまったことなのか、
残り時間があれば、デッドラインはいつまでなのかを考えましょう。
③最善の答え
現状と残り時間を考慮して、事態を悪化させないためには、
何を最優先すべきか、そのためには何を捨てるべきなのかを
考えて最善の答えを導き出しましょう。
④行動
最善の答えに沿って行動を起こしましょう。
サンクコストの成功事例
数か月前に発売した
新製品A(販価:2,000円 原価:1,200円)の売れ行きが好調だったため、
販売計画を上方修正し、在庫を確保し、本格的な拡販体制を構築した。
しかし、1ヶ月前に競合他社が新製品Bを投入。
販売価格は、1,000円で性能も製品Aより優れている。
製品は一気に売れなくなってしまった。抱えてしまった在庫をどうすべきか。
①状況判断
- 新製品Aの販売価格は2,000円
- Aより性能の良いBは1,000円
- Aの製造原価は1,200円
- Aは過剰在庫を抱えてしまっている
②残り時間
時間が経てば、さらなく競合製品が現れる可能性があり、早急な対策が必要
③最善の答え
600円で売る
何とか在庫処分し、被害を最小限に食い止めるために、
お客さんはいくらで購入するかを早急にマーケティングする。
その結果、価格を600円に変更。
製造原価より安くなるが、在庫をさばくことを優先させる
世の中全体のトレンド傾向を知り、マーケティングのプロを目指そう
④行動
製造原価より600円安い600円で販売
結果
原価を割った価格での販売だが、在庫をさばくことができ、被害を最小限に食い止めた。
上記プロセスで考えなかった場合・・・
原価より安く売って赤字になるのは嫌だし・・
製品Bよりは性能は低いが、もしかしたら原価なら売れるかもしれない。
マイナスは嫌だから原価と同じ1,200円で売ろう。
結果
製品Aより高性能で安い製品Bに
勝てるはずがなく、大量の在庫を抱えて、事態は悪化
このように、もったいない。という心理だけで損失を拡大させないように
サンクコストを捨てる考え方を身に付けることは、とても大切です。
人生は変えられる!
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